普及版 字通 の解説

11画
(異体字)
11画
[字訓] すみやか・たちまち・ひかる
[説文解字]

[字形] 形声
声符は攸(ゆう)。攸に
(しゆく)の声がある。攸はみそぎ。背に水をそそいで滌(あら)う形。〔説文〕十上に「犬走ること疾(はや)きなり」(段注本)とあり、叔の声でよむという。
忽の意。字はまた
に作り、火を以て清める祓禳の法を示す字であろう。それならば
の犬もまた、犬牲とも考えられる。[訓義]
1. すみやか、たちまち、にわか。
2. ひかる、あからさま。
3. 犬が疾く走る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕
忽 アカラシマニ 〔
立〕
タチマチ・トシ 〔字鏡集〕
スミヤカ・トシ[語系]
・
sjiuk、疾dzietは声義近く、
は〔説文〕二下に「疾なり。長なり」とあり、疾速の字は、あるいは
がその本字であるかもしれない。
は火の
忽にしてもえ広がるところから、同訓となったとも考えられる。
dzyeiもそのような意の字である。
忽の意はまた捷dziap、徇ziuenと関係があろう。[熟語]
焉▶・
夐▶・
忽▶・
而▶・
時▶・
爾▶・
爍▶・
▶・
瞬▶・
閃▶・
然▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

