しゅく

精選版 日本国語大辞典 「しゅく」の意味・読み・例文・類語

しゅく

  1. 〘 名詞 〙しょう(升)
    1. [初出の実例]「一升二升を一シュク二シュクと云人あり。升には全くシクの音なし。字を誤て、叔の字と思へる歟」(出典:壒嚢鈔(1445‐46)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「しゅく」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] シュク

[説文解字]

[字形] 形声
声符は兄(けい)。兄は(祝)の省文。〔説文六上に「樂木(がくぼくこう)なり」(段注本)とあり、楽器として用いる木(しゆくぎよ)のことをいう。方二尺四寸、深さ一尺八寸の箱に椎柄を入れ、これを動かして鳴らす。楽器というよりも、演奏合図に使うもので、〔説文〕に「を止め、を爲す以(ゆゑん)なり」としている。

[訓義]
1. しゅくぎょ

[熟語]

[下接語]
・鼓・用


23画

[字音] シュク

[説文解字]

[字形] 形声
声符は肅(粛)(しゆく)。〔説文〕四上に「(しゆくさう)、五方の鳥なり。東方は發南方は焦西方北方は幽昌、中央は鳳皇」とあり、は西方の神鳥であるという。卜辞四方風神の名がみえ、その異伝が〔山海経〕などにもみえ、〔説文〕にも雉を神鳥として四方に配する伝承を伝えている。〔書、尭典〕の四方分治説話は、その経典化した形態とみられる。字はまたに作る。

[古辞書の訓]
名義抄 オホトリ 〔字鏡 カモメ 〔字鏡集 ハヤブサ

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のしゅくの言及

【アイゴ】より

…暖海性の魚で本州中部以南に分布。稚魚を沖縄でシュク,あるいはスクといい,スクガラスはその塩辛。旧暦6月の大潮に岸に群れ寄せる稚魚を漁獲してつくる。…

※「しゅく」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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