普及版 字通 「シュン・ゆく」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] ゆく
[説文解字]
[字形] 象形
厶(し)(、耜(すき))を頭にした神像。耜の神として祀ったものであろう。(しょく)と字の構造が似ており、は稷の初文で穀霊。〔説文〕五下に「行くことたるなり」と歩行を形容する語とし、「一に曰く、倨(おご)るなり」という。竣・駿などの義によって訓したものであろうが、もと農耕神の神像として、巨大なものが作られていたのであろう。は田の神。田にその神像を祀ったものと思われる。
[訓義]
1. 耜(すき)を頭とする神像。
2. うずくまる、おごった姿のさま。
3. 歩くさま、ゆく。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ユク
[声系]
〔説文〕に声として逡・俊・駿・竣・悛・浚・・酸など十九字を収める。峻高の意をもつ字が多いのは、の声義を承けるものであろう。
[語系]
tsiun、tziunは声義近く、の田中にあるものをというのであろう。〔詩〕にみえる「田」とは田の神である。(尊)tzunにも尊大の意があり、同系の語であろう。(舜)sjiunは殷の祖神。その字はその神像の形で、正面形であるので、両足を垂れた舛(せん)に従う。字はまた俊に作る。
[熟語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報