精選版 日本国語大辞典 「しょこなめる」の意味・読み・例文・類語
しょこ‐な・める
- 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]しょこな・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 - ① 人に知れないように手ばやく食べる。また、あちらこちらと手をつけて食べる。
- [初出の実例]「これはうまそふな物、マアだんなよりさきへしょこなめよふ」(出典:新内・浮名初紋日(小七菊之井)(1764‐71頃か))
- ② そっと自分のものにする。
- [初出の実例]「御ひぞうの珊瑚珠をしょこなめ、小銀を七や十四五、枕の下へかくし置を」(出典:浮世草子・風流比翼鳥(1707)五)
- ③ 人に隠れて情交を結ぶ。
- [初出の実例]「さげ重とごうししょこなめさせる也」(出典:雑俳・末摘花(1776‐1801)初)