シルビア・クリステル(読み)しるびあ・くりすてる(その他表記)Sylvia Kristel

知恵蔵mini 「シルビア・クリステル」の解説

シルビア・クリステル

オランダ・ユトレヒト出身の女優。1952年9月28日生まれ。世界中でヒットしたフランスの官能映画「エマニエル夫人」(1974年)の主演を務めた。「エマニエル夫人」はタイ・バンコクでセックスに溺れていく外交官夫人を美しい映像で描いたソフトポルノで、一世を風靡し、この映画によってシルビアは世界的な名声を得た。その後、続編の「続エマニエル夫人」(75年)、「さよならエマニエル夫人」(77年)、「エマニュエル」(84年)にも出演。その他の出演作に「チャタレイ夫人の恋人」(81年)、「プライベート・レッスン」(81年)などがある。2010年にオランダのテレビドラマに出演したのを最後に女優業から退き、絵画制作をしながらアムステルダムで暮らしていた。ここ数年、咽頭がん肝臓がんを患っており、12年6月、咽頭がんの治療を受けた後、脳卒中を起こし、危険な状態が続いていた。10月、がんのために死去したと同氏の代理人が明らかにした。享年60。

(2012-10-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

20世紀西洋人名事典 「シルビア・クリステル」の解説

シルビア クリステル
Sylvia Kristel


1952.9.28 -
女優。
アムステルダム郊外ユトレヒト生まれ。
大学中退後秘書等30ほどの職を転々とする。若い頃から有名になりたくて、プロジューサーに売り込み電話をしたこともある。1974年アムステルダムにやってきたジャスト・ジャカンの目にとまり、映画「エマニエル夫人」に出演。公開されるや否や、エポック・メーキング的存在として一躍トップ・スターの座に迎えられる。妊娠5ケ月目で「卒業試験」(’74年)に出演する等、出演依頼はめじろ押し。’75年男児出産。「エアポート’80」などで、エマニエル・イメージからの脱却を計る。’86年フィリップ・ブロット監督と結婚。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「シルビア・クリステル」の解説

シルビア クリステル

生年月日:1952年9月28日
オランダの女優;画家

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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