ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンロック」の意味・わかりやすい解説 シンロックsynroc 再処理工場から発生する高レベル放射性廃液の固化媒体の一つ。シンロックとは古い岩石中に存在する安定鉱物であるチタン酸塩鉱物の混合体をいい,その特性によってセシウム,ストロンチウムなどを取り込む性質がある。高レベル廃液をか焼 (加熱して金属酸化物にすること) してシンロック原料材と混合し,高温・高圧下で固化体 (合成岩石) にする。シンロック固化体は,通常ガラス固化法で用いられるホウケイ酸ガラスに比べ,廃棄物の含有率は低いが,廃棄物成分の浸出率が低く,放射線耐性がある。現在オーストラリア,日本で研究が進められている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by