ジェット燃料油(読み)ジェットねんりょうゆ(その他表記)jet fuel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェット燃料油」の意味・わかりやすい解説

ジェット燃料油
ジェットねんりょうゆ
jet fuel

ジェットエンジンに使用する燃料。実際上,ターボジェット,ターボプロップなどに使われている。ジェット燃料油は圧縮されて高圧となった空気中に噴出して燃焼させるもので,ガソリンエンジンのようなアンチノック性 (→ノッキング ) は要求されない。したがってオレフィンおよび芳香族が少くオクタン価の低い重質直留ガソリンと灯油が用いられ,それらが適当に調合されている。規格として JP (ジェット推進) 1~6号が決められているが,需要の最も多いのは灯油型の JP5で,次いで低蒸気圧ガソリン型の JP4などである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android