改訂新版 世界大百科事典 「ジオキサジン顔料」の意味・わかりやすい解説 ジオキサジン顔料 (ジオキサジンがんりょう)dioxazine pigment ジオキサジン自体は古くから知られた紫色色素であるが,第2次大戦後《PBレポート》によって顔料として紹介され,紫色の優秀な性質で著名である。クロラニルに2molのアミノ-N-エチルカルバゾールを脱塩酸縮合させて合成する。美麗な紫色で着色力が非常に大で,耐光性も最高である。有機溶媒に対する溶解性にわずかな問題があり,化学構造上の各種の改良が行われた。執筆者:新井 吉衞 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by