クロラニル

化学辞典 第2版 「クロラニル」の解説

クロラニル
クロラニル
chloranil

tetrachloro-p-penzoquinone,tetrachloroquinone.C6Cl4O2(245.86).フェノール,p-フェニレンジアミン,あるいはp-フェノールスルホン酸などを塩酸中,塩素酸カリウムで酸化することによって得られる.黄金色の昇華性結晶.融点290 ℃(封管中).エーテルに可溶,水,エタノールに不溶.強い電子受容体であり,アミン芳香族化合物電荷移動錯体を形成する.酸化剤,脱水素剤.酸塩基電位差滴定の指示電極に使われる.[CAS 118-75-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android