ジシアノアセチレン

化学辞典 第2版 「ジシアノアセチレン」の解説

ジシアノアセチレン
ジシアノアセチレン
dicyanoacetylene

C4N2(76.06).NC-C≡C-CN.ブチンジニトリル(butynedinitrile)ともいう.最初はアセチレンジカルボン酸のジアミドを酸化リン(Ⅴ)で脱水して得られたが,シアン化ナトリウム二硫化炭素ホスゲンからも得られる.4,5-ジシアノ-1,3-ジチオール-2-オンの気相熱分解が合成法としてすぐれているとされる.昇華性の針状結晶.融点21 ℃,沸点76 ℃,引火点130 ℃.0.9703.1.4647.毒性が高い.爆発性もあるので不活性溶媒の溶液として取り扱う.強力なジエノフィルとしてディールス-アルダー反応に用いられる.[CAS 1071-98-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む