スイートニング

化学辞典 第2版 「スイートニング」の解説

スイートニング
スイートニング
sweetening

比較的硫黄分の少ない軽質ナフサを,ガソリン配合材として用いる場合に適用される精製法.ガソリン中の硫黄化合物としてもっとも有害な悪臭と腐食性のあるチオール類のうち,アルカリ可溶性の低級化合物をアルカリ処理で除いた後,残余の中級チオール類を酸化し,悪臭がなく中性のジアルキルジスルフィドにかえて,ナフサの脱臭と腐食性の除去を行うものである.

古くから多くの工業的方法が実施されてきたが,現在ではマーロックス法がおもに採用されている.この方法ではコバルトフタロシアニンを酸化触媒として,アルカリの存在でナフサを空気酸化するもので,水酸化ナトリウム溶液の液相触媒を用いるものと,担体つき固体触媒を用いるものとがある.コストのかかる水素化精製法に比べて操作が簡単で安価な利点があるが,本質的な脱硫効果がないため,最近では水素化精製法に転換している.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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