中性(読み)チュウセイ

デジタル大辞泉の解説

対立する二つの性質のどちらにも属さない中間の性質。
男性とも女性ともつかない性的状態。また、そのような人。「中性的な魅力の女優」
物質が酸性でもアルカリ性でもない性質を示すこと。水溶液中では水素イオン指数pHが7あたりのときをいい、青色リトマス赤色リトマスも変色しない。
素粒子原子などが、電荷の電荷もびていない状態であること。電気的中
インド‐ヨーロッパ語などで、文法上の性の区分の一。男性にも女性にも属さないもの。

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岩石学辞典の解説

溶液が酸性でもアルカリ性でもない時に用いる語である.中性岩(intermediate)のこと[Abich : 1841, Beaumont : 1847].

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大辞林 第三版の解説

中間の性質。
性的特徴の現れ方が弱い男性あるいは女性。
酸性も塩基性も示さないこと。水溶液では水素イオンと水酸化物イオンが等しい濃度で存在し、pH は七となる。
全体として正の電荷も負の電荷も帯びていないこと。
文法上の性の一。男性・女性に対するもの。 →
間性かんせいに同じ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 相対立する二つ、または二群の性質のどちらにも属さない両者の中間の性質。中間性。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕
② 男性とも女性ともつかない性的状態。
※お目出たき人(1911)〈武者小路実篤〉一「その女は純粋の女ではなく中性である」
③ 化学で、互いに相反する性質または状態の中間をさす語。普通には物質の性質が酸性と塩基性のいずれにも属さない、pH が七の状態にあることをいう。また、素粒子・原子などが陰にも陽にも帯電していない状態についてもいう。中性子・中性原子など。
※舎密開宗(1837‐47)内「又云剥篤亜斯の酸液に飽くは五十五を中度とす蓋し亜斯。百分は酸液五十五分に飽て中性を得るの謂なり」
④ 印欧語の文法で、名詞・代名詞などの性の区別の一つ。男性・女性に対していう。〔日本文典(1876)〕
⑤ 個体の雌雄性が自明な生物の種集団で、ある個体に雌雄の生殖器官が混在するか、第二次性徴を特徴づける雌雄の両形質が混在するか、または雌雄の判別が不能な状態を示す場合をいう。間性(かんせい)
※博物学階梯(1877)〈中川重麗訳〉「此族は雌雄の外に中性のものあり。中性とは男に非す又女に非ず、一種無性の虫なり」

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世界大百科事典内の中性の言及

【間性】より

…中性ともいう。本来は雌雄異体もしくは雌雄異株の生物個体において何らかの原因によって,雌形質と雄形質が混在する現象。…

【性】より

…自然性sexと明確に区別するために文法性とも呼ばれる。 たとえばインド・ヨーロッパ語族では,男性―女性の2性に区別されるタイプ(フランス語,イタリア語,スペイン語など)と,男性―女性―中性の三つを区別するタイプ(ギリシア語,ラテン語,ドイツ語,ロシア語など)が広くみられ,セム語族には前者のタイプのみが存在する。文法性の区別がその起源において,生物―無生物,また自然性の区別と結びついていたことは確かであろうが,現今みられる組織においては,そこに必ずしも一致しない例が多くみられる。…

※「中性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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