スキバホウジャク(読み)すきばほうじゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スキバホウジャク」の意味・わかりやすい解説

スキバホウジャク
すきばほうじゃく / 透翅蜂雀
[学] Hemaris radians

昆虫綱鱗翅(りんし)目スズメガ科に属する昆虫。はねの開張40ミリメートル内外。前翅・後翅とも透明で、外縁部は前翅では幅広く、後翅では狭くて黒褐色。後翅の後縁部は橙黄(とうこう)色。体は太く、黒地に橙黄色毛が生えている。触角棍棒(こんぼう)状を呈し、先端部が太い。日本全土、朝鮮半島、中国大陸などに分布する。外見上ハチに似ているばかりでなく、昼間活発に飛ぶので、ハチに擬態していると考えられている。幼虫スイカズラアカネオミナエシなどの葉を食べる。本種によく似た近縁種クロスキバホウジャクH. fuciformisでは、後翅の橙黄色部が黒みを帯びているので、両種は容易に区別できる。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む