スコットランド文学(読み)スコットランドぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スコットランド文学」の意味・わかりやすい解説

スコットランド文学
スコットランドぶんがく

6世紀にアイルランドから伝播した高地島嶼のゲール語文学も含まれるが,普通はスコットランド低地人によって話される方言または標準英語で書かれた文学をいう。低地方言の文学は 13世紀後半 (Thomas the Rhymerなど) までさかのぼり,16~17世紀のチョーサー派 Scottish Chauceriansを経て 18世紀の R.バーンズらにいたり,20世紀にはスコットランド文芸復興運動の先駆者 H.マクディアーミッドらが出た。英語によるものはジェームズ1世の頃から激増し,W.ドラモンドから『四季』の作者 J.トムソンを経て 19世紀のバイロン,W.スコット,カーライル,R.L.スチーブンソンらにいたり,20世紀には E.ミュアらが出た。スコットランドの国民感情が強く打出されているのが特色である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む