日本大百科全書(ニッポニカ) 「スズメノショウベンタゴ」の意味・わかりやすい解説 スズメノショウベンタゴすずめのしょうべんたご / 雀小便田子 昆虫綱鱗翅(りんし)目イラガ科の繭をいう。イラガ科の繭には、長径1センチメートルくらいの卵球形で、白地に黒斑(こくはん)のある固い殻のものがある。冬季、木の枝などに付着しており、ガの出たあとの上端に穴があき、桶(おけ)状になるのでこの名がある。スズメノツボ、スズメノタマゴなどともいい、子供がとって笛にすることもある。また、幼虫や前蛹(よう)を取り出し、釣り餌(え)に利用することがある。[井上 寛][参照項目] | イラガ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のスズメノショウベンタゴの言及 【イラガ(刺蛾)】より …ふつう年に2回発生し,夏から秋に幼虫が見られる。繭は樹上や枝につくられ,白色で固く,黒い条があり,小鳥の卵のような形をしていてスズメノショウベンタゴと呼ばれている。前蛹態(ぜんようたい)で越冬するが,一部の地方では,これをタマムシと呼んで釣餌として市販されている。… ※「スズメノショウベンタゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by