白地(読み)シラジ

  • しらじ ‥ヂ
  • しらじ〔ヂ〕
  • しろじ
  • しろじ ‥ヂ
  • しろじ〔ヂ〕
  • はくち

デジタル大辞泉の解説

紙・布などの、まだ書いたり染めたりせず、白いままのもの。しろじ。
きむすめ。処女。
「―の娘ども、傾国の風俗を見習ひ」〈風俗文選・百花譜〉
布や紙などの地(じ)の白いこと。また、その白い地(じ)。「白地の浴衣」
地質の白いこと。白の無地。「白地の花入れ」
白い生地(きじ)。しろじ。
建造物・立木の立ってない土地。また、法律上の調査・規制などのなされていない土地。さらち。「白地地域」
芸娼妓などに対して、素人(しろうと)。
「―の女のいと初心なるりんきだて」〈色道大鏡・一四〉

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大辞林 第三版の解説

白い地のままの紙や布。しろじ。
まだ男子に接したことのない女。処女。きむすめ。 無学と言ふ名は名乗れども元来-は一人もなし/洒落本・三都仮名話
布や紙の、地色が白いこと。また、そのもの。
白い生地きじ
何もない土地。 汝が家を焼きはらはせて-となし/読本・忠臣水滸伝
(娼妓などに対して)素人の女。 -の女のいと初心なる/評判記・色道大鏡あからさま

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

徳島県北西部、三好(みよし)市池田町の一地区。四国山地を横切って北流する吉野川が流路を東方に転じる左岸に位置し、右岸の中西とともに渡津(としん)集落として栄えた。現在は三好橋、池田大橋、徳島自動車道の池田へそっ湖大橋が架設されている。吉野川畔には一軒宿の温泉の白地温泉がある。戦国時代には三好長慶(ながよし)の一族大西氏の居城である白地城があった。[高木秀樹]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 紙や布などの、まだ書いたり染めたりしていない白いもの。しろじ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※狂歌・卜養狂歌集(1681頃)夏「ある人白地のあふぎにだてなるうたをよめとありければ」
② きむすめ。処女。しらじの娘。
※長唄・百千鳥娘道成寺(1744)「元の白地にして戻しや」
〘名〙
① 織物の地の白いこと。また、そのもの。《季・夏》
※たまきはる(1219)「しろちのにしきの二つ御小袖」
② 地質の白いこと。また、そのもの。白く無地であるもの。
※今昔(1120頃か)二〇「師の聖人の常に酢入れて置たりける、白地(しろぢ)の小瓶(ちひさきかめ)の有けるが」
③ きむすめ。しらじ。
[1] 〘名〙
① 白い生地(きじ)。〔世説新語‐文学〕
② (「はくぢ」とも) 家や樹木のない土地。さらち。
※吾妻鏡‐文治五年(1189)八月八日「始梵宇営作。先白地立仮柱四本
③ 芸娼妓などに対して素人の女。
※評判記・色道大鏡(1678)一四「白地(ハクチ)の女のいと初心なるりんきだて」
④ 無知で凡庸なこと。また、その人。薄地。薄知。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一「智恵を消して白地の凡夫になりかへる処が干要ぞ」
[2] 〘副〙
① ただちに。にわかに。すぐさま。あからさまに。
※兵範記‐仁安三年(1168)一〇月八日「徒送数日、度々雖申上、其事不行之故、白地帰京云々」
② わけもなく。なんとなく。みだりに。〔李白‐越女詞〕

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