黒斑(読み)クロフ

デジタル大辞泉 「黒斑」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ふ【黒斑】

黒色斑点はんてん
黒い斑のあるたかの羽。矢羽根に用いる。

くろ‐ぶち【黒斑/黒×駁】

黒のぶちのあるもの。動物毛色などにいう。「―の馬」

くろ‐まだら【黒斑】

黒色のまだら。くろぶち。

こく‐はん【黒斑】

黒い斑点。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黒斑」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ふ【黒斑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 黒い斑点(はんてん)
    1. [初出の実例]「ふぶきするかた野の原をかり行けばくろふのたかのゆきにまがはぬ〈藤原隆房〉」(出典:正治初度百首(1200)冬)
  3. 黒い斑のある鷲の羽。矢羽に用いる。
  4. サボテンの茎などの淡緑色の地に出る濃緑色のまだら模様墨斑(すみふ)

くろ‐ぶち【黒斑・黒駁】

  1. 〘 名詞 〙 地色が黒でぶちのあるもの。馬の毛色、動物の毛皮などにいう。
    1. [初出の実例]「金剛別当子息、下須房太郎秀方〈年十三〉。残留防戦。駕黒駁馬、敵向髦陣。其気色掲焉也」(出典吾妻鏡‐文治五年(1189)八月一〇日)

くろ‐まだら【黒斑】

  1. 〘 名詞 〙 動物の体色などで、黒色が所々に混じっていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「此虫は〈略〉其の色、緑(みとり)にして有黒点(クロマタラ)なり」(出典:日本書紀(720)皇極三年七月(岩崎本訓))

こく‐はん【黒斑】

  1. 〘 名詞 〙 黒色のまだら。黒い斑点。
    1. [初出の実例]「鴈〈略〉鴈蒼黒而腹有黒斑」(出典:本朝食鑑(1697)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「黒斑」の読み・字形・画数・意味

【黒斑】こくはん

黒い斑文。

字通「黒」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android