スプリットファイバー(読み)すぷりっとふぁいばー

化学辞典 第2版 「スプリットファイバー」の解説

スプリットファイバー
スプリットファイバー
sprit fiber, sprit yarn

フィルムを延伸し,分子を伸長方向に配向させることにより裂けやすい状態にして,物理的,機械的力によって,繊維状に細かく解裂させ,微細な糸状にしたもの.フィルムから直接的に糸を製造する一方法である.非常に簡便に,広い範囲の太さ(数百~数十万デニール)のものができる.ポリエチレンポリプロピレン原料とし,包装資材,水産資材,インテリア衣料に広く利用されつつある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスプリットファイバーの言及

【化学繊維】より

…染色性は悪いが工業用には差支えないので,軽さを生かしてロープ,漁網,パイルのカーペットに使われる。 スプリット・ファイバー(スプリット・ヤーン) ポリプロピレンのフィルムを作って延伸すると延伸方向と直角に裂けやすい状態になることを利用して作られる繊維で,包装用ひもに使用される。
[ポリエチレン系]
 ポリエチレンは樹脂として多く使われているが,繊維としても特殊な用途をもつ。…

※「スプリットファイバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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