最新 地学事典 「繊維状」の解説
せんいじょう
繊維状
fibrous
一つの軸方向のまわりに任意の方位をもって並んだ微結晶集合を形容する語。J.Macculloch(1831)命名。繊維構造をもつ鉱物は二次元的粉末と考えることができる。天然繊維クリソタイル・繊維石膏などが例。繊維構造をもつ結晶によるX線回折図形は,単結晶を繊維軸のまわりに回転して得られる回転図形と同じ。一般に繊維構造を回折強度測定により解析することはかなりの困難を伴うが,核酸の構造研究において大きな成果があげられている。この語はまたK.F.Naumann(1849)により岩石組織にも用いられた。角閃岩にはkörnig-fasrig, 角閃石片岩にはschiefrig-fasrigのように用いる。
執筆者:丸茂 文幸・勝井 義雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

