スホイSu-27(読み)スホイエスユーにじゅうなな(その他表記)Sukhoy Su-27

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スホイSu-27」の意味・わかりやすい解説

スホイSu-27
スホイエスユーにじゅうなな
Sukhoy Su-27

ソビエト連邦が開発した全天候戦闘機で,アメリカ合衆国マクドネル・ダグラスF-15イーグルに匹敵する。北大西洋条約機構 NATOのコード名はフランカー Flanker。 1977年5月に原型1号機が初飛行,翌年2号機が墜落,1979年ターボファン・エンジンを装備した3号機が初飛行した。量産型の初飛行は 1981年4月だが,その後も試験飛行中に2度の事故を起こし,実用機の配備が始まったのは 1984年末である。見るからにスマートな機体は運動性にも優れ,1990年代のソ連軍機のなかでは最強といわれた。航空母艦クズネツォフ』用の艦載型も開発されている。ソ連崩壊後は中国やインドなどへも輸出された。エンジンはリューリカ AL-31F (推力 7600kg,アフタバーナ使用時1万 2500kg) ,乗員1,全長 21.93m,全幅 14.7m,総重量 30t,最大速度マッハ 2.35,航続距離 3800km。武装は 30mm機関砲1,対空ミサイル 10。のちに発達型の Su-30に発展,1989年初飛行した。

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