化学辞典 第2版 「スポンゴウリジン」の解説
スポンゴウリジン
スポンゴウリジン
spongouridine
1-β-D-arabinofuranoyluracil.C9H12N2O6(244.20).カリブ海産の海綿動物から単離された,ウリジンのリボース部分のアラビノフラノース置換体.スポンゴチミジンやスポンゴシチジンも同定されている.融点222~224 ℃.λmax 264 nm(log ε 9.3,pH 1),263 nm(log ε 10.5,pH 7).生体内では核酸に取り込まれることはなく,腫瘍細胞の成育阻止作用もない.化学合成したオリゴマーはRNアーゼⅠの競争阻害剤であり,同じくポリマーはリボソームに結合し,フェニルアラニルtRNAを付着しうるがmRNA活性はない.[CAS 3083-77-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報