すらだに(読み)スラダニ

デジタル大辞泉 「すらだに」の意味・読み・例文・類語

すら‐だに

[連語]副助詞「すら」+副助詞「だに」》…だって。…でさえ。
物言はぬ四方よものけだもの―も哀れなるかな親の子を思ふ」〈金槐集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「すらだに」の意味・読み・例文・類語

すら‐だに

  1. ( 副助詞の「すら」と「だに」が重なったもの ) …でさえ。
    1. [初出の実例]「ものいはぬ四方のけだものすらたにもあはれなるかなや親の子を思ふ」(出典:金槐和歌集(1213)雑)

すらだにの補助注記

「すら」と「だに」とは意味領域を異にしていたが、中古以後「だに」が「すら」の用法をも合わせ持ったため、このように相重ねて強調する例が現われた。

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