改訂新版 世界大百科事典 「ズデーテン山地」の意味・わかりやすい解説 ズデーテン山地 (ズデーテンさんち)Sudeten チェコの北部一帯に広がる山岳地域で,ポーランド,ドイツ国境に接する。現在のイーゼルスケー・ホリJizerské hory,スニェシュカSněžka山(1602m)をもつクルコノシェKrkonoše,オルリツケー・ホリOrlické horyの総称として,20世紀にドイツ人が命名。ニサ(ナイセ)川付近からオドラ(オーデル)河谷に至る長さ約310km,幅30~60kmの地域である。金,銀,銅,鉄,石炭,ニッケルなどの鉱物資源が豊富で,すでに12世紀ころから,主としてドイツ人入植者により開発が進められ,ボヘミア工業の原動力となった。執筆者:稲野 強 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by