セイヨウノコギリソウ(読み)セイヨウノコギリソウ(その他表記)Achillea millefolium; common yarrow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セイヨウノコギリソウ」の意味・わかりやすい解説

セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
セイヨウノコギリソウ
Achillea millefolium; common yarrow

キク科多年草で,ヨーロッパ原産。切り花用または観賞用に栽培される。日本産のノコギリソウ (鋸草)に比べて全体が強剛で背も高く,60~100cmとなる。葉は互生し基部はやや茎を抱き,2回羽状に深裂する。この点でもノコギリソウの1回羽裂と区別できる。裂片は線形で細かい鋸歯がある。夏,多数の白色または淡紅色の小型の頭状花を散房状につける。各頭花には外周部に普通5個の舌状花がつく。

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関連語 鋸草

世界大百科事典(旧版)内のセイヨウノコギリソウの言及

【ノコギリソウ】より

…ノコギリソウは観賞用として古くから栽培されるとともに,健胃強壮剤,痔病の治療などの薬用や,芳香油,香料としても栽培されてきた。属名Achilleaはギリシアの英雄アキレスがセイヨウノコギリソウの薬効を発見したという伝説に基づいてつけられたものである。【小山 博滋】
[観賞用]
 園芸的にノコギリソウの名で多く栽培されるのは,ヨーロッパ,アジア,北アメリカに分布するセイヨウノコギリソウA.millefolium L.(英名milfoil,yarrow)(イラスト)の改良種が多い。…

※「セイヨウノコギリソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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