鋸草(読み)ノコギリソウ

デジタル大辞泉 「鋸草」の意味・読み・例文・類語

のこぎり‐そう〔‐サウ〕【×鋸草】

キク科多年草。中部以北の山地草原に生え、高さ60~90センチ。葉は鋸の歯のように切れ込んでいる。夏から秋、淡紅色白色の小さな頭状花多数密につける。はごろもそう。 夏》国境に―などあはれなり/青邨

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関連語 吾木香 名詞

精選版 日本国語大辞典 「鋸草」の意味・読み・例文・類語

のこぎり‐そう‥サウ【鋸草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. キク科の多年草。北海道・本州中部以北の山地の草原に生え、観賞用に庭にも植えられる。高さ六〇~九〇センチメートル。茎・葉ともに軟毛がある。葉は線状披針形で無柄、縁は羽状に浅裂ないし深裂し、裂片は多数で普通鋭い鋸歯(きょし)がある。夏から秋にかけ、茎上部で分枝し径約一センチメートルの頭花を多数散房状につける。舌状花は少数で白または淡紅色、栽培品種に紫紅色のものがある。漢方で全草を健胃かぜ薬に用いる。漢名に蓍を慣用する。はごろもそう。のこぎりぐさ。《 季語・夏 》 〔大和本草(1709)〕
  3. 植物われもこう(吾木香)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

のこぎり‐ぐさ【鋸草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. のこぎりそう(鋸草)〔書言字考節用集(1717)〕
  3. 植物「われもこう(吾木香)」の異名。〔書言字考節用集(1717)〕

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