せがい

精選版 日本国語大辞典 「せがい」の意味・読み・例文・類語

せが‐い ‥ゐ

[1] 〘名〙 (語源未詳) 水をせきとめてくむようにためた井。
※江帥集(1111頃)「夜をさむみせかひのみづはこほるとも庭火ははるのここちこそすれ」
[2] 京都の郊外大原にあった井。大原の地をどこと確定しがたく、西京区大原野南春日町の大原野神社境内にも、左京区大原来迎院町の三千院門前にもそれと称する井水を伝える。
神楽歌(9C後)採物・杓「〈本〉大原や世加為(セガヰ)清水 杓もて 鶏は鳴くとも 遊ぶ瀬を汲め 遊ぶ瀬を汲め」
[補注]後世、「清和井」(芸泥赴・山城名勝志)「瀬井」(京羽二重)などと漢字が当てられているが、一方「堰(せ)が井」と考える説もある。

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