普及版 字通 「セキ・いはい・いしびつ」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] いはい・いしびつ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は石(せき)。石はもと石室の神主を示す字で、の初文。〔説文〕一上に「宗のなり。禮に郊宗石室り。一に曰く、大夫は石を以てと爲す。示石に從ふ。石は亦聲なり」という。社稷や叢社に石を祀ることが多く、墓制にもそれが行われたのであろう。のち石函に木主を収めた。石函をも合わせてといい、宗という。
[訓義]
1. いはい、神位。
2. いしびつ、神主を収める函。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 イシムロ 〔字鏡〕 ヒラク・イハムロ・ヒロシ
[語系]
・石zjyakは同声。土・申が(社)・(神)の初文であるように、石はの初文とみてよい。
[熟語]
室▶・主▶
[下接語]
宗
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報