セネガル兵(読み)せねがるへい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セネガル兵」の意味・わかりやすい解説

セネガル兵
せねがるへい

おもに第一次世界大戦時、フランス軍隊に徴兵されたフランス植民地セネガルの兵士。西アフリカの西端セネガルは、18世紀以来フランスの植民地となっていたサン・ルイをはじめ、西アフリカでは植民地化が早かった。そのため、西アフリカ内陸部へのフランスの侵略に際しては、その先兵としてセネガル兵が起用されることがしばしばあった。しかし、彼らの存在が国際的な注目を浴びるようになったのは第一次大戦時である。ヨーロッパ戦線に投入されたセネガル兵をはじめとするブラック・アフリカ各地出身の黒人兵の数は18万人に達した。そのうち戦死者数は、資料によって大きな差があるが、3万5000人から6万5000人に上るものと推計されている。植民地兵の調達は志願制を原則としていたが、現実にはそのほとんどが強制的徴兵であったといわれ、フランス軍隊における彼らの悲惨な境遇については、フランス本国においても社会問題として取り上げられ、また小説の題材ともなった。

[原口武彦]

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