境遇(読み)キョウグウ

精選版 日本国語大辞典 「境遇」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぐうキャウ‥【境遇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その人が置かれた生活上の総合的状況。家庭環境、経済状態、友人関係など生活上のすべての面を含めていうことが多い。めぐりあわせ。身の上。境涯(きょうがい)
    1. [初出の実例]「しかし、我輩の現今の境遇(キャウグウ)は、ほとんど疫病(やくびゃう)にかかったも宜しくだ」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七)
    2. [その他の文献]〔福恵全書‐筮任部・総論〕
  3. 一般に、環境。状況。
    1. [初出の実例]「外部社会四囲の境遇は如何」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉二)

境遇の語誌

哲学字彙」などでは、circumstance の訳語に当てられており、明治期において、「境遇」は多分にの意味もかねていたが、大正後期にの意には「環境」が当てられるようになってからは、もっぱらの意味に限定されるようになった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む