セラミック高温超電導体(読み)セラミックこうおんちょうでんどうたい(その他表記)ceramic high temperature superconductor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セラミック高温超電導体」の意味・わかりやすい解説

セラミック高温超電導体
セラミックこうおんちょうでんどうたい
ceramic high temperature superconductor

電気抵抗がゼロで,反強磁性超電導状態を示す材料を超電導体という。 1915年に水銀が 4Kでこの性質を示すことが見いだされ,その後多くの金属系材料について研究が行なわれた。この間,電気抵抗がゼロになる臨界温度は漸次上昇した。 86年,スイスの IBM研究所の K.A.ミュラーと J.G.ベドノルツはバリウム-ランタン-銅系酸化物が 30Kで超電導状態になることを示してから,臨界温度は急激に上昇し,イットリウム系,ビスマス系,タリウム系のセラミックスに超電導が確認され,90Kを超えるに及んだ。このビスマス系セラミックスは雰囲気安定性が良いことに特徴がある。

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