セリヌスの神殿(読み)セリヌスのしんでん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セリヌスの神殿」の意味・わかりやすい解説

セリヌスの神殿
セリヌスのしんでん

前7世紀にシチリアの南西岸に建設されたギリシアの植民都市セリヌス (現セリヌンテ) にあった8つの神殿群。セリヌスは前 409年にカルタゴハンニバルに滅ぼされたが,市内のアクロポリスには神殿A,B,C,D,Oがあり,郊外に神殿E,F,Gが残存する。ヘレニズム時代の小神殿Bを除いて,これらほとんどがアルカイック期のドーリス式神殿で,なかでもGは古代最大の神殿の一つである。ただし,いずれも破損が著しい。なお,セリヌスで発見された彫刻群 (CとE) はパレルモの国立美術館に展示されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む