そぶそぶ

精選版 日本国語大辞典 「そぶそぶ」の意味・読み・例文・類語

そぶ‐そぶ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 水の動く音を表わす語。ざぶざぶ。
名語記(1275)四「水をわたるにそふそふとなるそふ、如何」
② 口やかましいさま、何のかのと、うるさく不平を言ったり、噂をしたりするさまを表わす語。
浄瑠璃北条時頼記(1726)四「月小夜様のお身持なはどふ有るかしらね共、そぶそぶ噂がないでもなし」
③ しっくりしないさま、よそよそしくて、和合しないさまを表わす語。
※浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)上「つてにつてして恋聟のいつき娘を名計に、そぶそぶとしためうとなか
[2] 〘名〙 しっくりしないこと。不和。
※俳諧・歌仙そろへ(1666)恋「月もはづかしそふそふの中」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android