普及版 字通 の解説

11画
[字訓] うばう・ぬすむ
[説文解字]

[字形] 会意
兌(だ)+攴(ぼく)。〔説文〕三下に「彊(し)ひて取るなり」と奪取の意とする。兌は巫祝(兄)が祈ってエクスタシーの状態となる意。兄の上に彷彿として神気の下るさま。奪は衣中の隹(とり)(鳥)が脱去する意で、霊が鳥形霊となって逸出しようとする意。
は兌に攴(ぼく)を加えるのであるから、その
の状を破り奪う意となるのであろう。〔説文〕に〔書、呂刑〕「
攘矯虔(けうけん)」という語を引くが、今本は「
攘」を「奪攘」に作る。[訓義]
1. うばう、ぬすむ。
2. 奪と声義が通じる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕
ツフ・ムハフ[語系]
・奪duatは同声。
(脱)・
・蛻thuatはみな脱去の意。褫diai、
daiも褫脱・脱解の意があり、同系の語である。[熟語]
攘▶・
魄▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

