奪取(読み)うばいとる

精選版 日本国語大辞典「奪取」の解説

うばい‐と・る うばひ‥【奪取】

〘他ラ五(四)〙 他人の物を無理やりに、自分の物にする。ひったくる。盗みとる。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「もろこし人、『わが国におひいづるものにも、劣らぬものかな』とてうばひとりて」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「飛車手王手がはづれたら、銀を(ウバヒト)る計略だナ」

だっ‐しゅ【奪取】

〘名〙 他人の物を奪い取ること。
※正法眼蔵(1231‐53)三界唯心「奪取にあらざれどもこれをえたり」
刑法(明治四〇年)(1907)九九条「法令に因り拘禁せられたる者を奪取したる者は」 〔新唐書‐尉遅敬徳伝〕

ばい‐とり ばひ‥【奪取】

〘名〙 (「ばいどり」とも) 奪い取ること。だっしゅ。
※羅葡日辞書(1595)「Missilis〈略〉テイワウ、シャウグンノ バンミンニ baidorini(バイドリニ) サセラルル モノ」

ばい‐と・る ばひ‥【奪取】

〘他ラ四〙 無理に取る。もぎとる。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「ばくち、京わらはべ、数知らず集まりて、一の車をばひとる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「奪取」の解説

だっしゅ【奪取】[書名]

真保裕一の長編サスペンス。にせ札造りを扱った犯罪小説。平成6年(1994)から平成7年(1995)にかけて、複数新聞に「工房」の連載。のち加筆・改題して単行本を平成8年(1996)に刊行。同年の第10回山本周五郎賞受賞。翌年、第50回日本推理作家協会賞受賞。

だっ‐しゅ【奪取】

[名](スル)奪い取ること。力ずくで取ること。「政権を奪取する」「敵陣奪取する」
[補説]書名別項。→奪取
[類語]奪う取る取り上げる分捕ぶんどかすめ取るもぎ取る引ったくるぶったくるふんだくるさらっ攫う横取りする強奪する略取する略奪する収奪する簒奪さんだつする剝奪はくだつする吸い取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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