タブリヌム(その他表記)tablinum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タブリヌム」の意味・わかりやすい解説

タブリヌム
tablinum

建築用語。書字板のある部屋意味。古代ギリシア・ローマ住宅建築で出入口アトリウムまたは中庭に面した部屋で文書室,事務室として用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のタブリヌムの言及

【住居】より

…アトリウムは周囲を屋根に囲まれた小型の中庭で,中央に雨水を受ける浅い池が設けられる。アトリウムの正面奥にはタブリヌムtabulinum,tablinumという部屋が設けられるが,家長の寝室であったものが家族の文書類(タブラtabula)を収める部屋となったものである。また寝室(クビクルムcubiculum)その他がアトリウムを囲んでいる。…

【ローマ美術】より

…これらはいずれもエトルリアの神殿にみられた特徴である。ローマの住宅は玄関(ウェスティブルムvestibulum)をはいると広間(アトリウム)があり,正面には主人のための主室(タブリヌムtabulinum,tablinum),左右には個室(クビクルムcubiculum)がならんでいる。食堂(トリクリニウムtriculinium)は主室の並びに設けられる。…

※「タブリヌム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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