ダイナミックパッケージ(読み)だいなみっくぱっけーじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイナミックパッケージ」の意味・わかりやすい解説

ダイナミックパッケージ
だいなみっくぱっけーじ

航空会社や旅行会社のウェブサイトに設定された選択肢から、消費者が交通手段と宿泊施設、オプショナルツアーなどを選んで組み合わせ、購入する旅行商品。旅行中の交通手段、宿泊施設、スケジュールがあらかじめ決められているフルパッケージツアーに比べて自由度が高く、交通手段や宿泊先などを個別に予約しなければならない個人旅行よりも手配が簡単で費用が割安であることから需要が伸びている。2002年ごろから欧米のオンライン旅行会社が取り扱いを開始した。日本ではグローバルトラベルオンラインが2005年(平成17)に海外旅行を対象として開始し、以後各社とも国内旅行を含めた商品づくりに参入している。日本には顧客の要望に応じて代理店が個別に手配する旅行形態(手配旅行)があるが、ダイナミックパッケージは、旅行業法の規定ではパッケージツアーと同じ「募集型企画旅行」に分類される。ただし、パッケージツアーにはフルタイムで同行する添乗員や送迎担当のガイドなどがつくことが一般的であるが、ダイナミックパッケージには添乗員がつかないため、空港とホテルの間の移動などは旅行者自身で行う必要がある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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