精選版 日本国語大辞典「手配」の解説
て‐くばり【手配】
〘名〙
① =てはい(手配)②
※参考太平記(1689)八「寄手皆思ひ侮て、山の案内をも問ず、勢の手配をもせず、我先にとぞ寄たりける」
② =てはい(手配)①
※人情本・風俗粋好伝(1825)前「直に相談調うて、双方の手配(テクバリ)もよく、彼の赤子に金十両添へて、佐次兵衛方へ貰ひ受け」
て‐はい【手配】
〘名〙
① 手わけをして準備を進めること。てくばり。
※大道無門(1926)〈里見弴〉影法師「そんなことの手配(テハイ)も、あらかたは気忠実(きまめ)な主人公の与るところだったから」
② 人を要所に置くこと。特に、犯人などを逮捕するため人々を要所に配置したり、指令を方々に出して手はずを整えること。てくばり。〔日誌字解(1869)〕
※他人の顔(1964)〈安部公房〉灰色のノート「手配のモンタージュ写真も無効になり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報