ナス科(APG分類:ナス科)の半耐冬性低木。チリ、ペルー原産。茎は直立し、高さ5~6メートルに達する。葉は互生し、大形の長楕円(ちょうだえん)形で先端はとがる。夏から秋、淡黄色から白色に変わるらっぱ状の大輪花を下向きに開く。花は強い芳香があり、ほぼ1日でしぼむ。キダチチョウセンアサガオ属として独立しているが、旧属名のダツラとよばれることも多い。キダチチョウセンアサガオ属は花が下向きにつく。このほかヤエチョウセンアサガオD. metel L.(D. fastuosa L.)もある。繁殖は、挿芽が容易であるが、実生(みしょう)でもよい。大鉢仕立てにして夏から秋に花を観賞し、8℃以上の温室で越冬させる。冬越しを除けば、栽培は容易である。
[鶴島久男 2021年6月21日]
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