岩石学辞典 「ダルマチアナイト」の解説 ダルマチアナイト 西ケベックに産する先カンブリア紀の変成火山岩で,SiO2の範囲は30~68%に及ぶ.風化面では明るい斑点が見えるが,新鮮な表面では斑点は石基よりも暗い.酸性のものでは斑点は石英粒のモザイクでできているが,塩基性のものでは斑点は菫青石,直閃石,カミングトン閃石,磁鉄鉱でできている.石基には黒雲母が非常に多く含まれる[Cooke : 1927, Walker : 1930, Tilley : 1935].岩石名はダルマチアン(dalmatian)種の犬に因む. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報