ダンディイズム(読み)だんでぃいずむ(その他表記)dandyism

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンディイズム」の意味・わかりやすい解説

ダンディイズム
だんでぃいずむ
dandyism

めかしだて、ハイカラ趣味。ダンディ(しゃれ者)から出た表現で、しゃれたことば遣い、気どった態度、めかした服装を一般に向けて誇示する性向。19世紀初頭イギリスの摂政皇太子(プリンス・リージエント)とその友人ブランメルG. Brunmel(1778―1840)の伊達(だて)趣味に発するといわれ、後者はボーbeau(フランス語で美しいの意)・ブランメルともいわれた。ダンディイズムは俗悪な成金趣味に対し、洗練された貴族趣味を表し、文学的にはロマン派のバイロンミュッセ、ゴーチエら、19世紀末のワイルド、20世紀初頭のビーアバウムにもこの傾向がみられる。一般には、はでな服装、粋(いき)好みをいう。

[船戸英夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android