ダンディイズム(読み)だんでぃいずむ(その他表記)dandyism

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンディイズム」の意味・わかりやすい解説

ダンディイズム
だんでぃいずむ
dandyism

めかしだて、ハイカラ趣味。ダンディ(しゃれ者)から出た表現で、しゃれたことば遣い、気どった態度、めかした服装を一般に向けて誇示する性向。19世紀初頭イギリスの摂政皇太子(プリンス・リージエント)とその友人ブランメルG. Brunmel(1778―1840)の伊達(だて)趣味に発するといわれ、後者はボーbeau(フランス語で美しいの意)・ブランメルともいわれた。ダンディイズムは俗悪な成金趣味に対し、洗練された貴族趣味を表し、文学的にはロマン派のバイロンミュッセ、ゴーチエら、19世紀末のワイルド、20世紀初頭のビーアバウムにもこの傾向がみられる。一般には、はでな服装、粋(いき)好みをいう。

[船戸英夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む