チェルニー・ステファニスカ(読み)ちぇるにーすてふぁにすか(その他表記)Halina Czerny-Stefańska

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

チェルニー・ステファニスカ
ちぇるにーすてふぁにすか
Halina Czerny-Stefańska
(1922―2001)

ポーランドの女流ピアノ奏者。ピアノ教則本で有名なカール・チェルニーの血を引いている。クラクフ生まれ。初め父、次いでパリコルトーに学び、帰国後ワルシャワでさらに研鑽(けんさん)を重ね、1949年ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位となる。以後内外で活動、57年(昭和32)初来日。ショパン弾きとして知られ、ポーランドの真正な民族的リズム感にコルトー直伝の表現力を加えて、情感豊かな世界を開いてみせた。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android