真正(読み)シンセイ

デジタル大辞泉 「真正」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真正」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【真正】

  1. 〘 名詞 〙 真実で正しいこと。偽りでないこと。ほんものであること。
    1. [初出の実例]「真正の知識を求めて正路を聞かずんば、徒に心の隙のみ費して、得道の益あるべからず」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐許劭伝〕

ま‐しょう‥シャウ【真正】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 誠実であるさま。性質がまじめであるさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「真正」の意味・わかりやすい解説

真正
しんせい

岐阜県南西部、本巣郡(もとすぐん)にあった旧町名(真正町(ちょう))。現在は本巣市の南部を占める一地区。1955年(昭和30)真桑(まくわ)、弾正(だんじょう)の2村が合併して真正村となり、1964年町制施行。2004年(平成16)本巣町糸貫(いとぬき)町、根尾(ねお)村と合併、市制施行して本巣市となる。旧真正町は、根尾川(ねおがわ)の扇状地上にあって、南部はその末端にあたる。一帯の標高は北部で20メートル、南端部は10メートル。東隣の北方(きたがた)町との間に糸貫川(いとぬきがわ)が流れる。水田が多く、富有(ふゆう)ガキやイチゴ、セントポーリアなどの栽培が盛んである。樽見鉄道(たるみてつどう)が東部を南北に通じ、岐阜市、大垣市などに通勤する者が多い。下真桑(しもまくわ)に本巣市役所真正分庁舎(旧、真正町役場)、軽海(かるみ)に市立図書館「しんせいほんの森」がある。南東部の宗慶(そうけい)には前方後円墳の宗慶大塚古墳があり、開発の古いことが推測される。また、旧真桑村はマクワウリ真桑人形浄瑠璃(じょうるり)(国指定重要無形民俗文化財)で知られる。

[上島正徳]

『『真正町史 通史編・史料編』(1971、1975・真正町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「真正」の意味・わかりやすい解説

真正[町]【しんせい】

岐阜県南西部,本巣(もとす)郡の旧町。濃尾平野の北部,揖斐(いび)川東岸を占め,米作蔬菜・果樹栽培が盛ん。真桑(まくわ)地区はマクワウリの名産地大垣市へ樽見(たるみ)鉄道が通じ,大垣,岐阜への通勤者が多い。2004年2月本巣郡本巣町,糸貫町,根尾村と合併し,本巣市となる。11.63km2。1万2025人(2003)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真正」の意味・わかりやすい解説

真正
しんせい

岐阜県南西部,本巣市南部の旧町域。根尾川扇状地に広がる。1955年真桑村と弾正村が合体して真正村となり,1964年町制。2004年糸貫町,根尾村,本巣町と合体して本巣市となった。地域のほとんどが平地で,良質の米を産し,果樹園も多く,カキ,ナシを栽培。旧真桑村にちなんだマクワウリの産地としても知られる。国指定重要無形民俗文化財の真桑人形浄瑠璃を伝える。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「真正」の読み・字形・画数・意味

【真正】しんせい

まこと。

字通「真」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android