最新 地学事典 「チェルマク閃石」の解説
チェルマクせんせき
チェルマク閃石
tschermakite
ホルンブレンドの端成分の一つ。チェルマク閃石はチェルマク閃石(狭義)(Ca2Mg3Al2(Si6Al2)O22(OH,F)2)とフェロチェルマク閃石の固溶体。化学式で4配位のAlが1.35~2,AサイトのNa+Kが0~0.5の範囲をいう。単斜晶系,空間群C2/m,単位格子中2分子含む。格子定数a~0.976~0.982nm, b~1.799~1,806, c~0.531~0.532,β~105.1°~104.8°。緑~濃緑,黒。短柱状結晶または塊状。比重3.14~3.35。多色性X黄緑・淡緑,Y緑・濃緑,Z濃緑・暗緑。屈折率α~1.642~1.664, β~1.652~1.681, γ~1.660~1.685。光軸面(010)2Vx~66°~88°, c∧Z~18°~28°。一般に角閃岩相の変成岩に見いだされている。チェルマク閃石(狭義)は多くの場合,後退変成作用を受けたエクロジャイトに発見されている。ウィーンの鉱物学者G.Tschermakにちなむ。
執筆者:冨田 克敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

