チェンストホーワ(その他表記)Częstochowa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェンストホーワ」の意味・わかりやすい解説

チェンストホーワ
Częstochowa

ポーランド南部,シロンスキェ県の都市。カトウィツェの北約 70km,ワルタ川上流に臨む。 13世紀に建設された旧チェンストホーワと,14世紀に建設されたヤースナグーラとが 1826年に合併。ヤースナグーラの丘陵上の修道院 (1382) は『黒い聖母』として知られる絵画と貴重なフレスコをもつ,ポーランドの最も重要な巡礼地。 1655年,ヤースナグーラ修道院は圧倒的に優勢なスウェーデン侵入軍に対する砦となり,40日間の猛攻に耐え抜いた。以来,聖母像は『ポーランドの女王』として尊崇されている。近代以降はポーランドの鉄鉱石産出高のほとんどを占めるチェンストホーワ工業地帯の中心をなし,19世紀末以来の鉄鋼業のほか,機械,繊維,化学,ガラスなど各種の工業が盛ん。人口 25万 1436 (2002) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android