普及版 字通 の解説
8画
[字訓] たたく・ゆきなやむ
[説文解字]
[字形] 象形
豕(ぶた)を(たく)して去勢する形。〔説文〕九下に「豕、足を絆(くく)りて、行くこと(ちくちく)たるなり」と、豚のよちよち歩きの意とする。(たく)字条三下に「つなり」とあり、また(たく)字条三下に「去陰の刑なり」とあって、と声義同じ。は牡獣を去勢することをいう。〔書、呂刑〕「黥(たくげい)」の〔玄注〕に「は破陰なり」とあり、がその初文。〔説文〕のいう「」とは彳(てきちよく)の声を以て解したものであるが、はして去陰することを示す字である。
[訓義]
1. たたく、うつ、うって去勢することをいう。
2. 彳(躅)の音と通じて、ゆきなやむ。
[声系]
〔説文〕に声として(琢)・(啄)・・・冢・の六字を収める。おおむね撃を加える意の字。冢は殺した犠牲を加えて墓冢とする意で、その家として祀るものを家という。冢(つか)は行路の行き倒れのために作るものであった。
[語系]
thiokは・・・・teokと声義が近い。(たく)は刳(く)りのある盾を刻む意。(たく)は撃去陰。みな強く撃を加える意で、一系の語である。
[熟語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報