ちくちく(読み)チクチク

デジタル大辞泉 「ちくちく」の意味・読み・例文・類語

ちく‐ちく

[副](スル)
針などを浅く、繰り返し突き刺すさま。また、そのような痛みを断続的に感じるさま。ちくりちくり。「ちくちく(と)縫う」「心がちくちく(と)痛む」「とげがささってちくちくする」
聞く者の心に突き刺さるように、皮肉などを繰り返して言うさま。ちくりちくり。「ちくちく(と)いやみを言う」「ちくちく愚痴をこぼす」
物事が少しずつ積み重なるさま。徐々に。
「年々―に居留地を広めた事」〈西周明六雑誌二三〉
こまぎれに連なるさま。こまごましたさま。
「車の残り参る、―と御支配あり」〈御湯殿上日記
[類語]ちくり痛むうずくずきずきするしくしくするひりひりするひりつくしみる差し込む痛める痛いきりきりずきんずきんがんがんぴりぴり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちくちく」の意味・読み・例文・類語

ちく‐ちく

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① こまやかであるさま、こまぎれに次々に連なるさま、こまごましたさまなどを表わす語。
正徹物語(1448‐50頃)下「道風・行成などのかなが世間に今も少々侍るは、ちくちくと候へば、鼠の足形のやうに有りし也」
懺悔録(1632)「ヒトト chicuchicuto(チクチクト)シタ ケンクヮ コウロン ノロイゴト」
② 量的に些細なことがだんだん積み重なるさま、また、小きざみな動きが繰り返されるさまを表わす語。すこしずつ。徐々に。
※両足院本周易抄(1477)六「ただちくちくと商(あきなひ)などをして」
四河入海(17C前)二四「首は鶏の啄が如きぞ。首をちくちくとふるぞ」
③ 先のとがったものなどで、小きざみに繰り返し刺すさま、また、そういう痛みを感じるさまを表わす語。
和英語林集成初版)(1867)「Chikuchiku(チクチク) イタイ」
※エオンタ(1968)〈金井美恵子〉一一「粗いツィードのチクチクする感触

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「ちくちく」の読み・字形・画数・意味

】ちくちく

ゆきなやむさま、躅(てきちよく)と同じ。

字通」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android