うっ(読み)ウッ

デジタル大辞泉 「うっ」の意味・読み・例文・類語

うっ

[接頭]接頭語「う(打)ち」の音変化》カ・サ・タ・ハ行の頭音をもつ動詞に付いて、その動作作用を強める意を表す。「うったまげる」「うっぴらく」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「うっ」の意味・読み・例文・類語

うっ

  1. 〘 接頭語 〙 ( 接頭語「うち(打)」の変化したもの ) カ行、サ行、タ行、ハ行の頭音をもつ語、おもに動詞の上に付いて、思い切って、勢いよく、の気持を添えたり、表現威勢のよい感じを出したりするのに用いる。室町以降に現われる。「うっかたぐ」「うっかたぬぐ」「うっくう」「うっすう」「うったつ」「うったまげる」「うっちゃる」「うっつらにくい」「うっとる」「うっぱる」「うっぴらく」「うっぽれる」など。

うつ

  1. 〘 名詞 〙 鹿など、けものがその習性として常に通う道。けものみち。うち。うじ。〔名語記(1275)〕

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日本歴史地名大系 「うっ」の解説

ウツ
うつ

アイヌ語に由来する地名。「ウシユンナイ」(蝦夷全図)などとも記される。「蝦夷日誌」(二編)には「ウシ」とあり、「ホロウシコベツと云也。枝川有。巾五六間と聞り」という。「丁巳日誌」(天之穂日誌)には「ウツ」とみえ、「ウツは汐の早きと云事也。此処急流、川の左り岸に一軒、家主マウカイ」、「赤楊の多き中に一軒、此家は誰が家主とも無」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内のうっの言及

【獣道】より

…これらの腺から分泌されるにおいを獣道に標識することによって,動物がどのような情報を伝達しあっているのかについては不明な点が多い。【今泉 吉晴】
[民俗]
 西日本から中部山地まではウジ,またはウツと呼び,東日本では主としてト,またはトアドというのが一般的である。そのほかノウテ(十津川),カケリ(祖谷山),トウリ(伊豆西部)など,土地ごとの名がある。…

※「うっ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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