ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャコブタケ」の意味・わかりやすい解説 チャコブタケ(茶瘤茸)チャコブタケDaldinia concentrica 子嚢菌類核菌目マメザヤタケ科。広葉樹の土木用材,枯れ枝などによく出る硬いキノコで,材の白腐れを起し,またシイタケの榾木 (ほたぎ) などの有害雑菌となる。径1~3cm,単一のものは半球形,しばしば数個が固まって不規則な瘤状になる。やや赤みを帯びた黒褐色または黒褐色そのもの。割ってみると 1mm幅ほどの同心円的なあらい層がみられる。子嚢殻は埋没している。子嚢胞子は暗褐色,肉眼では黒色に見えるので胞子が子実体外に出ると子実体はそのために黒くなる。この菌によく似たアカコブタケ Hypoxylon fragiformeではキノコの色が赤褐色,表面に子嚢殻が隆起して細かいいぼとなっている。ともに世界的に広い分布をもつ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by