チュツ・かがむ・ぬう・しりぞける・あかい

普及版 字通 の解説


11画

[字音] チュツ
[字訓] かがむ・ぬう・しりぞける・あか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は出(しゆつ)。〔説文〕十三上に「絳(あか)きなり」、次条に「絳は大赤なり」とするが、にはその義の用例はなく、黜(ちゆつ)の義に用いる。出は屈の字の従うところで屈尾の象。ゆえに屈し退く意がある。また(ちつ)と通じ、縫うことをいう。

[訓義]
1. かがむ。
2. ぬう、ぬいめ。
3. 黜と通じ、しりぞける。
4. 絳に通じ、あかい。

[古辞書の訓]
名義抄 ヌフ・アカシ・シリゾク 〔立〕 アカシ・ヌフ・シリゾク・ヌヒメ・ユツヰテ 〔字鏡集〕 トドム・ヌフ・アカシ・アカイロ

[語系]
tiut、黜thiutは声義近く、黜(ちゆつ)は貶下の意。dietは声近く、をまた縫の意に用いる。

[熟語]

[下接語]
・削・抑

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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