普及版 字通 の解説
11画
[字訓] かがむ・ぬう・しりぞける・あかい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は出(しゆつ)。〔説文〕十三上に「絳(あか)きなり」、次条に「絳は大赤なり」とするが、にはその義の用例はなく、黜(ちゆつ)の義に用いる。出は屈の字の従うところで屈尾の象。ゆえに屈し退く意がある。また(ちつ)と通じ、縫うことをいう。
[訓義]
1. かがむ。
2. ぬう、ぬいめ。
3. 黜と通じ、しりぞける。
4. 絳に通じ、あかい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヌフ・アカシ・シリゾク 〔立〕 アカシ・ヌフ・シリゾク・ヌヒメ・ユツヰテ 〔字鏡集〕 トドム・ヌフ・アカシ・アカイロ
[語系]
tiut、黜thiutは声義近く、黜(ちゆつ)は貶下の意。dietは声近く、をまた縫の意に用いる。
[熟語]
▶・遣▶・臣▶・塞▶・陟▶・乏▶・約▶
[下接語]
・削・抑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報