テタンジェのシャンパン醸造所(読み)テタンジェのシャンパンじょうぞうじょ

世界の観光地名がわかる事典 の解説

テタンジェのシャンパンじょうぞうじょ【テタンジェのシャンパン醸造所】

フランス北部のシャンパーニュ地方の中心都市ランス(Reims)にある、世界的に有名なシャンパン(発砲ワイン)の銘柄テタンジェ(Taittinger)を製造するシャンパーニュテタンジェ社の醸造所(シャンパンメゾン)。この醸造所は、ランス駅から約2.5kmの場所にあるシャトードラマルケトリー(寄せ木細工の城)にある。アルザス生まれのピエール・シャルル・テタンジェが第一次世界大戦後、この城を、そして続いて1734年創立のシャンパンの醸造所フルノー社を買い取り、1930年からテタンジェの銘柄でシャンパンを売り出した。その醸造所はサンニケスという修道院跡地につくられ、石切場を利用したカーヴ(貯蔵室)がある。このカーヴは、13世紀にサンニケス大修道院から来た修道士によって拡張され、シャンパンを保存したのが始まりとされる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android